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夜、寝る前に2階へ上がったところで、眼鏡をリビングに置き忘れたことに気づく。洗濯物を片づけるために、かごを抱えて階段を往復する。今は何でもないことでも、この先も同じ暮らし方でよいのか、ふと考えることがあります。
50代、60代から住まいを見直すときは、毎日の移動にも目を向けてみませんか。1階に寝る場所を設け、食事や着替えを無理なく済ませられる配置にすると、住み慣れた家の使い方が変わります。
寝室から一日の移動をたどってみる
あまり使っていない部屋が1階にあれば、寝室の候補になります。ただ、ベッドを置ける部屋を選ぶだけでは、暮らしやすさまで整うとは限りません。
まず確かめたいのは、寝室からトイレまでの道のりです。夜中に起きたとき、廊下を何度も曲がらずに行けるか。足元に段差はないか。照明のスイッチに無理なく手が届くか。夜の使い方まで思い浮かべると、気になる場所が見つかります。
衣類の置き場所も大切です。寝室を1階に移しても、着替えが2階のままなら階段の往復は残ります。洗う、干す、しまう場所を近づけられるかも、あわせて考えたいところです。
家族構成や仕事の仕方によって、使いやすい配置は違います。間取り図に普段の移動を書き込むと、遠回りしている場所が分かりやすくなります。
家具を置いたあとの余白を確かめる
6帖あれば寝室にできそうでも、ベッドを2台置き、収納を設けると、歩く場所が窮屈になることがあります。部屋の広さだけでなく、家具を置いたあとに残る通路を確かめましょう。
ベッドの横で立ち上がれるか、収納の扉を開けても通れるか。将来、家族や介助する人が横に立つ余地も考えておくと、後から配置を変えやすくなります。
入口は、扉そのものの幅ではなく、開けたときに実際に通れる幅を見ます。廊下の曲がり角やベッドの搬入経路も確認しておきましょう。引き戸に替える方法もありますが、戸を引き込む壁の長さや家具の位置によって、採用できる形は変わります。
今ある家具を使いたい場合は、写真と寸法を用意しておくと、具体的な相談がしやすくなります。
近くても落ち着いて過ごせる寝室に
寝室とリビングが近いと便利ですが、テレビの音や来客の視線が気になることもあります。家族で寝る時間が違うなら、扉の位置をずらす、収納を間に挟むなど、距離以外の工夫も考えたいところです。
北海道の住まいでは、寝室だけ暖かくしても、トイレまでの廊下が冷えると夜の移動がおっくうになります。普段使う場所をひと続きで考え、窓や床の断熱、暖房の届き方も確認します。
間取りを変える際は、現地調査が欠かせません。壁には、地震や風の力に抵抗する「耐力壁」など、建物を支える役割を持つものがあります。図面と現地で構造を確認し、撤去や開口の変更が可能か、補強が必要かを判断します。
1階の生活を整えたうえで、2階を趣味の部屋や来客用に残すこともできます。これからの備えと、今の楽しみを両方大切にしたいものです。
苫小牧で間取りのリフォームをお考えでしたら、ミライホームへご相談ください。大がかりな計画を決める前に、まずは普段の暮らしで「少し面倒に感じる移動」を、一緒に整理するところから始めてみませんか。

